お砂糖まめ知識
お砂糖に関する
まめ知識を集めてみたよ!
お砂糖は脳のエネルギー
体のエネルギー源はほとんどがブドウ糖と脂肪酸※1ですが、脳のエネルギーになれるのはブドウ糖だけです。
脳には「血液脳関門」と呼ばれる検問所があり、厳しいチェックがあるため脂肪酸は通れません。
極端な絶食をした場合には脂肪酸からできるケトン体も脳で使われますが※2、そういうときでも脳のエネルギーの3割はブドウ糖です。
お砂糖は「脳のごはん」とも言われるように、即効性があります。
お米やパンよりも吸収が早くて、小腸で消化されると数10秒後にはブドウ糖に変身して血中にあらわれます。
「今から脳をフル回転させるぞ!」って勝負どころでお砂糖を摂るのって、かなり効きそうだね。
学生さんやビジネスマンにも、大事な試験や会議前には甘いお菓子や飲み物とかオススメかも!
- ※1砂糖やご飯・パンなどに含まれるデンプンは、消化・吸収されてブドウ糖に、サラダ油や肉の脂身などの油脂分は脂肪酸になります。脂肪酸は体内で脂肪として蓄えられます。
- ※2極端な絶食や糖質制限をすると、ブドウ糖以外を使えない赤血球にブドウ糖を回すため、脳はケトン体をエネルギー源にします。
- ※参考資料:砂糖を科学する会発行「砂糖健康学」「砂糖は脳の上質エネルギー」
お砂糖のカロリー
お砂糖のカロリーは1gあたり4キロカロリー!
食品のカロリー計算をするときには、栄養素ごとにカロリー(エネルギー)が定められています。
三大栄養素である糖質(炭水化物)・脂質・タンパク質は、それぞれ4kcal/g、9kcal/g、4kcal/gです。
糖質には、ショ糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、乳糖、デンプンなどが含まれますが、これらはすべて4kcal/gです。
他の栄養素と比べても特別に高いわけではないのです。
調味料さしすせそ
煮物を作るときの調味料を入れる順番として、「さしすせそ」の順で入れましょうといわれてるけど、
実はこの順番は科学的根拠があるんだよ!
「さしすせそ」とは
- さ砂糖
- し塩(食塩)
- す酢
- せしょうゆ
- そ味噌
純度の高い結晶グループ(砂糖・塩)と、香りの高い発酵グループ(酢、しょうゆ、味噌)に分けられます。
調味料と食材の浸み込みやすさの関係を見てみると、小さい分子の方が食材に浸み込みやすいという性質と、小さい分子が先に食材に入るとそれよりも大きい分子が浸み込みにくくなるという性質があります。
砂糖と塩を比べると砂糖のほうが分子の大きさが10倍ほど大きいため、砂糖と塩を同時に入れると、分子の小さい塩は分子の大きい砂糖よりも速く食材に浸み込み、砂糖が入ろうとしても入りにくくなります。一方、分子の小さい塩は、砂糖が食材に入った後でも食材に入り込むことができます。だから、先に砂糖を入れるのです。
また、発酵グループの香気成分は加熱により飛んでしまうため、砂糖や塩より後から加えます。煮物の酢は加熱によりマイルドな酸味になり、しょうゆとみそは加熱しすぎるとアミノ酸が分解して風味が失われるため「す、せ、そ」の順で入れます。
お砂糖の賞味期限
砂糖は長期保存しても「品質の変化が極めて少ないもの」として、期限表示を省略することができるよ!(食品表示基準)
「期限」の無い砂糖に製造日のみを記載すると、「期限」と混同する可能性があることから製造日の表示は控えています。
賞味期限が設定されている砂糖商品もあります。賞味期限があるものは、期限内に使用してください。
上白糖が黄ばんでいても
食べて大丈夫?
全体に均一な黄ばみなら、自然現象なので甘味も変わらないよ!
上白糖を長期間保存した場合、黄色や薄茶色に着色することがあります。
これは原料由来のわずかなアミノ酸と糖が反応して起こる、「メイラード反応」と呼ばれる自然現象です。
醤油や味噌を長期間保存すると、色が濃くなるのと同じ現象です。
固まったお砂糖のほぐし方
乾燥しただけだから、湿気を与えれば元通りにほぐれるよ!
ダマをほぐす場合
- 1
固まったお砂糖を使う分だけ、「チャック付きの袋」または「密封できる容器」に入れます。
- 2
「食パン1枚」または「水で濡らして固く絞ったキッチンペーパー数枚」を一緒に入れて一晩置きます。
- 3
食パンを使った場合
ふわっふわに!驚くほどふわふわに。ただし、砂糖にはパンの良い匂いが移ります。
キッチンペーパーを使った場合
サラサラに!パンほどではないけど全部ほぐれます。食品を入れたくない人にはおすすめ!
- ※かたまり方によって、一晩ではほぐれない場合もあります。
袋ごと固まっている場合
- 1
麺棒などで押します。
袋の端から少しずつ押して、割れ目を作ります。- ※袋が破れやすいので注意
- 2
水で濡らして固く絞ったタオルで、一晩くるみます。
- 3
ほぐれて分割できるようになったら、「ダマをほぐす場合」の方法でほぐしてみてください。
ふだん使うお砂糖なのに、知らないことがたくさんあったよ!
このあとはお砂糖検定にチャレンジしてみてね!
ダイエットで糖質を全く摂らないのはだめだめ~。お砂糖を制限するなんて、脳にとってはマイナスだよ。